なぜいまヨシなのか、なぜアトリエMayがやるのか

 

私たちは地域に根差したデザイン会社です。

主な仕事はロゴや商品のデザイン。

2007年に鵜殿ヨシ原のヨシと出会い、ヨシ紙を使った

商品企画をしていました。

そんな私たちが2020年より本格的にヨシを活用する事業をはじめました。

よく聞かれます、なんでなの?と。


淀川が昔からあったようにここにはヨシがあり、守り人たちがいた

 

 

アトリエMayは大阪府枚方市生まれです。淀川が昔から文化を育んできた場所で地域のデザインをしています。この淀川流域に自生し、使われてたのがヨシという植物。しかし時代の変化で活用が十分されず、でもヨシを守り続けている人たちがいる。何かできないか、それがきっかけです。


ヨシ、それは日本のスーパー植物 

環境をまもるヨシ、文化をまもるヨシ。二刀流、三刀流のスーパー植物。

 

 

紙や糸や繊維として、産業にイノベーションを起こそうとしているだけでなく、ヨシはもともと優れたチカラを持っています。光合成により空気中の二酸化炭素を吸収、酸素を生成して地球温暖化を防ぐだけでなく、土中や水中の窒素やリンを吸い上げて成長するため、水質浄化の作用もあるヨシ。河川敷を侵食から守り歴史的景観を維持したり、生態系を保全したりする役割もあります。

 

鵜殿とは

 

「鵜殿」の地名は、古くは平安時代にさかのぼり、紀貫之 『 土佐日記 』 で承平5年2月9日「こよひ、うどのといふところにとまる」と記されているのが初めてです。鵜殿一帯は、古くは「宇土野」「鵜戸野」とも書かれ、江戸期では「烏丸家領」及び「高槻藩領」、明治 22 年の尊名で島上郡「鵜殿村」とされ、現在は大阪府高槻市道鵜町と上牧町となっています。日本で最も大きな湖「琵琶湖」から瀬田川・宇治川を流れ、京都と大阪の府境で宇治川・木津川・桂川と合流して淀川になります。鵜殿のヨシ原はこの淀川の高槻市右岸に位置し、長さ 2.5km、最大幅400m、面積75haあり、甲子園球場の約 18 倍の広さになります。


ヨシから生まれた美しい紙 

 

日本の暮らしに欠かせない素材のひとつ、それは紙。通常、コウゾなどを用いて作られる和紙ですが、ヨシで作った紙はまた一味違った風合いが人気です。

 

鵜殿ヨシ原研究所・鵜殿クラブを主宰する小山弘道所長は、鵜殿ヨシ原の再生と新たな利用法として99年に琵琶湖のヨシ保全を訴えるイベントを通じて出会った、福井県越前市にある山田兄弟製紙株式会社と共にヨシを原料にした紙の開発にとり組みました。試行錯誤を重ね、ヨシを原料としたヨシ紙を山田兄弟製紙が開発しました。

ヨシ紙は、柔らかな手触り、素朴さ、暖かさ、穏やかな色感で自然の豊かさを感じさせてくれます。


糸からはじまる無限の可能性

繊維業界だけでなく、あらゆる分野の開発をつむぐヨシ。

 

ヨシ紙に加えてヨシ糸にもなるまさに万能素材としてのヨシ。その可能性はこれからまだまだひろがります。ヨシ糸をつむぐ前のヨシ繊維を、さまざまな分野で応用できるようにする研究を進めています。

 

不可能を可能にした日本の革新技術  

ヨシ混紡糸の繊維化に成功。

 

この混紡糸技術により、鵜殿のヨシを活用したヨシ30%と綿70%の天然繊維が誕生しました。現在、ヨシ糸の特許を出願中で、「reed yarn®」はアトリエMayによる登録商標です。

 

これまで、衣料には不向きとされてきたヨシを綿との混紡糸として繊維化することに成功。さらには、綿との混紡糸以外にも、絹や麻や再生繊維のレーヨンなどとの組み合わせによるさまざまな新素材誕生の可能性があります。

 


ヨシ繊維製造においての協力者と鵜殿ヨシ原にて撮影

 

藤井 透(合同会社竹繊維研究所・同志社大学名誉教授先端複合材料研究センター嘱託研究員 工学博士)

佐川 永徳(元 合同会社竹繊維研究所)

塩田 真由美(株式会社アトリエMay代表取締役)

 

 



オーガニック素材でもある 機能性素材でもある

ヨシ糸には、現代社会の課題を解決する人にもやさしい機能が備わっています。

 

専門機関による調査の結果、黄色ブドウ球菌を使用したテストにおいて、ヨシ糸に十分な抗菌性があることが確認できました。また、昔から日除け材として使用されてきたヨシには、天然のUV効果も期待できます。ヨシ糸は、「自然由来」であるとともに、現代の人々が求める機能を備えた「先進素材」と言うこともできます。

 

一般社団法人ボーケン品質評価機構調べ

家庭洗濯10回後に測定

抗菌活性値 3.8(合格)

※SEK合格基準 抗菌活性値2.2以上

 


ともに葦を育てる、糸を作る、糸を使う、

素材を活用する、製品を作る、プロジェクトを行う、

葦をもっと知ってもらう。

アトリエMAYは淀川河川の葦を未来に繋げるために

幅広い活動を行っています。

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